相変わらず、お知らせが遅くて申し訳ありません…。
「見えずとも、確かに存在しています。」
作品のことは、どれくらいお話して良いか、
とても悩ましいです。
ユタカさんも、自分からはあまり語りたがりません。
聞くと 教えてくれますが。
作品は、見る人によって 受け取り方もちがえば、
見たときによっても感じ方が変わります。
私は、1枚目のおじいさんは、優しく笑っているように感じましたが、
ユタカさんの思いは 少しちがったようです。
でも、それは見る人が感じることなので、それで良いんだと。
最近、久しぶりに
「 カンタ!ティモール 」という映画を観ました。
初めて観たのが8年くらい前ですが、
何度観ても揺さぶられます。
2002年に独立を果たした東ティモールの
長い闘いを描いたドキュメンタリー映画です。
目を逸らし、耳を塞ぎたくなるような、
辛い思いをしてきた彼らなのですが、
相手を憎むことはないのです。
ただ悲しいだけ。
捌くのは神さまだけ。
私はあなた、あなたは私。
人類は ひとつの兄弟。
父もひとり、母もひとり。
みんな大地のこども。
映画の中で、いつも子どもたちと歌を歌ってる青年アレックスが、
東日本大震災のあとに、私たち日本人にメッセージをくれました。
「 もしあなたの仲間が10人しかいなくて、
対するものが大きく巨大で1,000人にも見えても、
あなたのやっていることが命に沿ったこと、
命が喜ぶことであれば、
なくなった人たちがついていてくれるから、
どうか恐れないで続けてください。
仲間が少なくて不安になったら、
僕たちのことを思い出してほしい。
僕たちはとても小さかった。
あの巨大な軍を撤退させることは、
奇跡だと笑われた戦いでした。
でも最後には軍は撤退した。
それは現実に起きたことだから、
どうか信じてほしい。」
ユタカさんの作品を見ながら、彼の言葉を思い出しました。
アレックスは、3年前に心臓発作で亡くなられました。
長い闘いの後遺症からだと思われます。
「カンタ!ティモール」も機会があれば、
ぜひご覧くださいね。
話が逸れましたが、ユタカさんの作品も、
どうぞ ゆっくりとご覧くださいませ。
小さなスペースでの展示ではありますが、
どうぞ じっくりとご堪能ください。
【高橋ユタカ個展】
『Guardians』〜寄り添う者・2〜
9月1日(火)〜12日(土)
flamant にて開催中!!
※ 9/5(土)、9/12(土)は、高橋ユタカさんが在店します。