2016年12月17日

ウブド日記 E 〜 イカットの手織り工房へ 〜



世間では、クリスマスソングが流れる中、
フラマンでは  ガムランが流れ、常夏の島・バリ雑貨展を  開催中!


私の  いまだふつふつと湧き続けるバリ熱は、
きっとウブドの精霊さんたちと お友達になったからじゃないかな?
と、美子さん( ウブド在住、バティック作家 & homestay施設経営 )。


前回に続き、バリの手仕事現場への訪問ルポです。
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ギャニャールという地区にある、イカットの手織り工房です。
糸の染めから、全てこの工房で行われています。


遠目にも、立派な入り口から、中の様子が見えて、ドキドキ  ソワソワします。
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門をくぐると、そこは  簡素な建物の工場(工房)でした。
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手前には壁もなく、解放的な空間です。
はた織り機は、20台ほどありましたが、稼働しているのは、数台でした。


ひとまず、それはさて置き、
イカットと呼ばれる手織り生地ができるまでの様子を。


そもそも、イカットとは、絣(かすり)の織り物の事を言います。
インドネシアや  マレーシアの絣織りを、そう呼ぶようです。


日本の着物地の絣と、ルーツは  どうやら同じようです。
インドから、インドネシア他の国を経て、日本にも伝わったようです。
インドネシアの方が  歴史的には古いんですね。


恥ずかしながら、日本の絣の織り方も知りませんでした。
イカットを通じて、絣織りを知りました。
それはそれは、見事です。


糸車には、自転車の車輪が利用されています。
知恵を使って、手作りされているんですね。
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大きな糸巻き機も、木製で 年季が入っています。
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この細い細い糸を、はた織り機に 一本一本通していきます。
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気の遠くなるような、細かい作業です。
2人がかりで、細かい針のようなものに、引っ掛けるように通します。
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ここでのイカットは、縦糸を単色で、横糸を柄模様に染めた糸で織ります。


横糸は、こんな風に染められた糸なのです。
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これが、模様となって、織られるのです。


まずは、束ねた 染色する前の白い糸を ピンと張ります。
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防染と言って、その部分を染まらないようにする為、
ビニールヒモをぐるぐるに巻きつけます。
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ビニールで巻いてある部分が、模様になるのです。
徐々に染める部分のヒモを解いて、色を重ねていくのです。


すると、こうなるのです。
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これを横糸に使います。


すると、ちゃん模様になって、織られるのです。
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無地の縦糸を通したものに、横糸を入れながら、織って行くのです。
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手早く織る様は、本当に見事です。
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右端に、染まった横糸が  巻かれているのがわかりますか?  ↑


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この器具が、横糸を走らせる( 転がす )  新幹線のようなもの。
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目にも止まらぬ速さで、右から左へ、左から右へと送られます。
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イカットエキスプレスと言った感じです。
ホントに早いんです。
新幹線どころじゃないですよ。


動画も撮りましたが、載せ方がわかりません…( スミマセン )。
見たい方は、どうぞ直接  お声かけください。
スマホ画像ですが。


気の遠くなるような、手間暇かけた、手仕事の連続です。


はた織りも、1日に1m ほどしか織られないんですって。
あんなに速く、横糸を左右に走らせて織ってでもですよ。


もう愛しかないですね。



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お仕事中に、ごめんなさいね。
工房の皆さん、ありがとうございました。


そんな貴重な  イカット生地も、店頭にあります。
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イカットらしい模様。
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ズームすると、ゆるキャラっぽい( 横向きの )。


プリンターがおかしくなった画面のようですが、こういう織りです。
目がチカチカしたら、ごめんなさい。
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どうぞ、手に取って 実物をご覧くださいね。
細い糸で織られた 美しい手織りイカットを。


『 じゃらんじゃらん ウブド展 』
      12月9日(金)〜 25日(日)
     ★フラマン店内にて開催中!





posted by ジュンコ at 23:58| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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